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駆け出しの翻訳屋といいながら早数年。 学習したことをちょこちょこ書くつもりでしたが、最近は余暇の話が多いような。。。 そもそも、いつまで駆け出しなんだ?!
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以前にブログに書いたかなぁと思ってたのですが、書いてないようです。

「ペンギン鉄道なくしもの係」は、3年ほど前、たしか東京駅の本屋で見つけました。
ペンギンと鉄道が好きなのでタイトルに惹かれました。表紙にかわいいペンギンのイラストもあったので、ファンタジー小説か?と思ったのですが、帯に「ペンギンは仕事をしません!」と書いてあったので、どうやら車掌がペンギンとかいう話ではなさそうだと思って買いました。

内容は連作短編集のようになっています。
ペンギンは何をするわけでもありませんが不思議な存在感があります。そしてペンギンの世話をする駅のなくしもの係の青年が、ほんわかとした、でも的確な対応で訪れる人の心を癒していきます。

最初は、ほのぼのとした話が続くだけかと思ったら、次第に「謎」が明らかになっていきます。
ちょっとライトノベルにありがちな安易な展開の話もあるけれど、最後まで読むと、スッキリするし、泣けます。
全体的に流れる空気がとても好きな作品です。

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まず、「幻夏」を読んでみました。

著者の太田愛氏は、ドラマ「相棒」の脚本家としても有名と紹介されていたので、逆に読むかどうかためらってしまいました。というのは、以前ドラマのノベライズという本を読んで、「これ、小説じゃなくて脚本じゃん!」と思ったことがあるのです。なんというか、会話がメインになっていて、描写が非常にうすっぺらくて、、たとえば「相棒」の小説版を読んだとき、ドラマに出てくる右京を思い浮かべれば、小説の中の右京の考えや様子も思い描けるのですが、文字を追っただけでは、人物像や情景があまりにも希薄だったのです。そんな経験があったので、脚本家が書いた小説という点にちょっと不安を感じたのです。

しかし、そんな不安は見事に裏切られました!とても面白かったです。
変な先入観を持ったことを反省しました。^^;
(そういえば、お気に入りの作家の一人である湊かなえ氏も脚本からスタートしたのでした)

「幻夏」は遠い少年時代の記憶と、現在進行形の事件とが交錯するミステリーです。
刑事の相馬と、その仲間(といっても刑事ではない)の鑓水、修司のトリオが、生き生きと描かれていて、とにかく話の展開が気になって一気に読みました。相馬が思い出す少年時代のエピソードもノスタルックでとても暖かい、、、それだけに結末は哀しいものでもあるのですが、なんとなく救いもある、とても後味のよいミステリーです。

あまりに面白かったので、引き続き「犯罪者」も読みました。

実は「犯罪者」は「幻夏」より先に出版されており、相馬、鑓水、修司が出てくるシリーズの第一弾です。時系列的にもこちらが先の話です。
(それは「幻夏」を読む前からわかっていたのですが、あらすじを読んだとき「幻夏」のほうが気になってしまったので、逆順に読んでしまいました。^^;)
ですが、話自体は独立しているので、どちらを先に読んでも、問題はありません。

「犯罪者」もなかなか話の展開が読めず、しかもスピーディーに進んでいくので、上下巻を一気に読んでしまいました。こちらも同様に面白かったです。

ただ面白いだけでなく、「幻夏」は冤罪、「犯罪者」は企業のコンプライアンスと政治家との癒着など、社会的なテーマを扱っていて、考えさせられる部分も多かったです。

なかなか伝えきれませんが、とにかく良質のミステリー(←広い意味でのミステリー)でした。

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友人に勧められ、「出版禁止」を読んでみました。

後で知ったことですが、この本は叙述トリックで話題になり、読み終わったあとも謎解きが必要になるので、ネット上にもネタバレサイトが複数存在するとか。。。

個人的な趣味としては、やはりミステリーは小説の中ですべての謎解きをしてほしい、と思います。凄惨な殺人事件であっても、最後にすっきり謎が解けることで爽快感を味わい、気持ち良く本を閉じることができる、と思うのですが。。。
そういう意味で、この本は叙述トリックは面白いけれど、読後感は今ひとつでした。(もちろん、本人の解読力の問題という話も。。。)

最後の「あとがき」で、おおよその謎は解説され、仮名のアナグラムはネット上にネタバレがあるので、だいたいのことは分かるのですが、若橋がなぜそのような行動をとったのか、というところは結局すっきりしませんでした。

ついつい、いつまでも考えてしまうので、とりあえずわかったことを整理して、次の本に進もうと思います。^^;

というわけで、分かったことを以下に整理します(下の「続きはこちら」をクリック)。


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電子書籍を利用しているという話は、ずいぶん前に書いた気がするのですが、最近特によく利用しています。

電子書籍って紙の本より安いことが多いのですよね。しかも、貯めたポイントを利用できたり、割引クーポンがあったりで、利用すれば利用するほど、さらに利用するようになるという、、、まぁ、思うツボにはまっている、とも言えます。^^;

ですが、電子書籍って実体がないせいか、読んだ本が印象に残りにくい気がします。
☆4つ以上付けたくなるような本なら(って私の基準ですが)、電子書籍でもしっかりタイトルを覚えていますが、☆3つくらいの「普通に面白かった本」って、「この本買ったっけ?」てな感じで、どうも印象が薄くなりがちです。
やっぱり実体って必要なのかなぁと思う今日この頃。。。


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先日「猫には推理がよく似合う」を読んでから、深木章子氏の作品を3作読みました。
「鬼畜の家」
「衣更月家の一族」
「螺旋の底」

どれも面白かった!!というか、私の好きなタイプのミステリですね。
「猫には・・・」はのどかな雰囲気が漂っていましたが、「鬼畜の家」はちょっとおぞましい事件、そして、「螺旋の底」では舞台がヨーロッパに移りますが、どれもミステリ小説を読む醍醐味があります。ミスリードがうまい!...やられたっ!感がたまらないですね。

まだ残り3作が出ているようなので、引き続き読んでみたいと思います!

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明風
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非公開
自己紹介:
技術屋から翻訳屋に転身しようと、退職。
とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!
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