駆け出しの翻訳屋といいながら早数年。
学習したことをちょこちょこ書くつもりでしたが、最近は余暇の話が多いような。。。
そもそも、いつまで駆け出しなんだ?!
面白いミステリーないかなぁと思っていて、「このミス」大賞受賞作で読んでないヤツを探そう!と思い立ち、『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』を読むつもりでしたが、同じ著者の 2 作目『ストロベリー戦争』を先に入手してしまったので、こちらを先に読みました。
リーガルミステリーということで小難しい話があるかなと、ちょっと構えていましたが、全くそんなことはなく、冒頭から一気に引き込まれました。
舞台はいちご農園。
これまでになく美味しいいちご「絆姫」の開発に成功し、世界的に有名なパティスリーのクリスマスケーキに採用されることも決まって、いざ初出荷しようとしたところで、大手商社から商標権侵害の警告書が届く。
契約上、いちごの名称を変更することもできず、使用権料を払うこともできない。絶対的に不利な状況で、解決の道はあるのか。。。。
読み進む中で、この大手商社がかなり前から絆姫を狙って計略を立てていたことがわかり、「いちご農家の苦労も知らないくせに!」と思わず力が入ります(読んでる私も知らんのだけど。^^;)。絶対に解決してよね!という気持ちで、どんどん読み進んでしまいました。まさか、いちごの話でこんなに熱くなるとは!
商標権だけでなく、品種登録とかの話も出てきて、最近の日本産フルーツの海外流出問題もからめて、さらりと解説されているのも面白かったです。
これは続編が読みたいですね! 、、、というか、『特許やぶりの女王』のほうを早く読まなくては!
リーガルミステリーということで小難しい話があるかなと、ちょっと構えていましたが、全くそんなことはなく、冒頭から一気に引き込まれました。
舞台はいちご農園。
これまでになく美味しいいちご「絆姫」の開発に成功し、世界的に有名なパティスリーのクリスマスケーキに採用されることも決まって、いざ初出荷しようとしたところで、大手商社から商標権侵害の警告書が届く。
契約上、いちごの名称を変更することもできず、使用権料を払うこともできない。絶対的に不利な状況で、解決の道はあるのか。。。。
読み進む中で、この大手商社がかなり前から絆姫を狙って計略を立てていたことがわかり、「いちご農家の苦労も知らないくせに!」と思わず力が入ります(読んでる私も知らんのだけど。^^;)。絶対に解決してよね!という気持ちで、どんどん読み進んでしまいました。まさか、いちごの話でこんなに熱くなるとは!
商標権だけでなく、品種登録とかの話も出てきて、最近の日本産フルーツの海外流出問題もからめて、さらりと解説されているのも面白かったです。
これは続編が読みたいですね! 、、、というか、『特許やぶりの女王』のほうを早く読まなくては!
PR
何かでお勧めされた「存在のすべてを」を読みました!
出だしは息が詰まるような二児連続誘拐事件。子ども2人のうち1人は行方不明となり、何故か3年後に戻ってくる。それから30年ほどの時が過ぎ、定年間近の記者がその謎を追ううち、誘拐犯は冷酷な人間ではなく愛情に満ちた人物らしいとわかってくる。そこで後半、視点は「誘拐犯」側に移る。
何がどう繋がるのかと一気に読みました。
ただ最後の終わり方がちょっとモヤモヤ。
でも、それ以上に内容に感動しました。
ラストのモヤモヤについてはネタバレになるので、[つづきはこちら…」に書きます。
出だしは息が詰まるような二児連続誘拐事件。子ども2人のうち1人は行方不明となり、何故か3年後に戻ってくる。それから30年ほどの時が過ぎ、定年間近の記者がその謎を追ううち、誘拐犯は冷酷な人間ではなく愛情に満ちた人物らしいとわかってくる。そこで後半、視点は「誘拐犯」側に移る。
何がどう繋がるのかと一気に読みました。
ただ最後の終わり方がちょっとモヤモヤ。
でも、それ以上に内容に感動しました。
ラストのモヤモヤについてはネタバレになるので、[つづきはこちら…」に書きます。
・・・つづきはこちら
「十角館の殺人」見ました!
「十角館」はむかーし推理小説にどっぷり浸かっていた頃、私の中ではNo.1ミステリーだった小説です。そして映像化不可能なミステリーとしても有名!
それをどう映像化するのか、気になって気になって。。。ぜひ見なければと思っていました。
たぶん原作とは違う視点というか、違うストーリーを入れ込んでくるんだろうなと思っていたのですが、原作に忠実に作られていました!
もちろん原作は知っているので、すぐに犯人はわかってしまうのですが、それでも見始めたら引き込まれて一気に全話を見てしまいました。
そして例の衝撃の一文ですが、映像でもほぼ同じ衝撃が再現されていたと思います(ここは原作を知らない人に聞いてみたいところ)。
なるほど~。ある意味、Huluなどのオリジナルドラマだからこそできた技ですね。素晴らしい!
「十角館」はむかーし推理小説にどっぷり浸かっていた頃、私の中ではNo.1ミステリーだった小説です。そして映像化不可能なミステリーとしても有名!
それをどう映像化するのか、気になって気になって。。。ぜひ見なければと思っていました。
たぶん原作とは違う視点というか、違うストーリーを入れ込んでくるんだろうなと思っていたのですが、原作に忠実に作られていました!
もちろん原作は知っているので、すぐに犯人はわかってしまうのですが、それでも見始めたら引き込まれて一気に全話を見てしまいました。
そして例の衝撃の一文ですが、映像でもほぼ同じ衝撃が再現されていたと思います(ここは原作を知らない人に聞いてみたいところ)。
なるほど~。ある意味、Huluなどのオリジナルドラマだからこそできた技ですね。素晴らしい!
楯岡絵麻シリーズの第9弾。
第1弾から読んでいますが、シリーズ中で最高に面白いと思いました。
楯岡絵麻は行動心理学を使って容疑者の嘘を見抜き、自白に追い込んだり、真実を突き止めたりするのですが、作戦はわかっていても、「取調室でそれはないだろう!」とちょっとイラッとすることもあります(これはもう絵麻の部下である西野刑事の思いに全く同感。。。ってことは著者の意図にはまっているのかも ^^;)。
ところが、今回の容疑者は、絵麻と同様に行動心理学の心得のあるミステリー作家。絵麻は嘘を見抜くことはできるが、それを突きつけても容疑者は平然としている。このあたりの駆け引きがなかなか面白いです。しかも、事件は少し複雑に絡み合っていて読み応えがあります。
これまでのシリーズ作はすべて連作短編集のような構成でしたが、今回は長編小説で、タイトルの付け方もこれまでとは異なるので、楯岡絵麻シリーズといってもちょっと位置づけが違うのかもしれませんね。
ちなみに容疑者となるミステリー作家の名前は著者と同じ「佐藤青南」ですが、もちろんすべてフィクションです。^o^
第1弾から読んでいますが、シリーズ中で最高に面白いと思いました。
楯岡絵麻は行動心理学を使って容疑者の嘘を見抜き、自白に追い込んだり、真実を突き止めたりするのですが、作戦はわかっていても、「取調室でそれはないだろう!」とちょっとイラッとすることもあります(これはもう絵麻の部下である西野刑事の思いに全く同感。。。ってことは著者の意図にはまっているのかも ^^;)。
ところが、今回の容疑者は、絵麻と同様に行動心理学の心得のあるミステリー作家。絵麻は嘘を見抜くことはできるが、それを突きつけても容疑者は平然としている。このあたりの駆け引きがなかなか面白いです。しかも、事件は少し複雑に絡み合っていて読み応えがあります。
これまでのシリーズ作はすべて連作短編集のような構成でしたが、今回は長編小説で、タイトルの付け方もこれまでとは異なるので、楯岡絵麻シリーズといってもちょっと位置づけが違うのかもしれませんね。
ちなみに容疑者となるミステリー作家の名前は著者と同じ「佐藤青南」ですが、もちろんすべてフィクションです。^o^
初めて読んだ松尾由美氏の小説は「ニャン氏の事件簿」です。
ネコがニャーニャーいいながら謎解きをするという現実離れした話なんだけど、謎解きが面白いのと、実際にはネコが人間の言葉で喋ってるわけではないところがツボで、予想外にほのぼのと面白かったです。で、続く「ニャン氏の童心」、「ニャン氏の憂鬱」を読みました。
今回、久々に Kindle Unlimited に登録して、何か読みたいものないかなぁと探して見つけたのが、同じ松尾由美氏の「モーリスのいた夏」。
最初はジュブナイル?ファンタジー?と思ったけど、特殊な状況下のミステリー、でいいんじゃないかな。
死んだ人の魂(?)を食べて、その遺体を消してしまうという "人くい鬼モーリス" が存在することで、事件/事故がややこしいことになってしまう。なにせモーリスの存在は主人公ともう一人の少女しか知らない。ただの事故が事件として扱われてしまっているのか、それとも本当の殺人事件なのか。。。悩んでいる間にさらに事件が続いて、、、という話。
最終的に謎はすべて解決して、読み終わると、ちょっとほっこりします。
Kindle Unlimited には、この松尾由美氏の小説がいくつかあったので、一気に読んでみることにしました。
「ピピネラ」
これはストーリーに引き込まれましたが、最後まで読んでも夫の行動はまったく理解できないままで、ちょっと消化不良な感じ。でも展開は面白かったです。
「安楽椅子探偵アーチー」
タイトルからして面白い。普通は安楽椅子探偵といえば、安楽椅子に座ったままで推理する探偵ですが、これは安楽椅子が探偵なんです。^o^
ある意味タイトルどおりというか、内容は子ども向けのミステリーかな。面白いと言えば面白いけど、登場人物の行動に納得いかない部分が多々ある。ただそれでも、全体のふわっとした雰囲気が良くて、ついつい読んでしまったのも事実。
「バルーン・タウンの殺人」
妊婦ばかりが住むバルーンタウン。おかしな設定のようですが、読んでみると、何年か後にはほんとにそんなことになっていても不思議はない気がするほど、説得力のある設定です。
出産とか女性に関する問題提起を感じながらも、ストーリーはあくまで軽く、楽しめるミステリーです。
この人の作品はどれも設定が独特でミステリーとしては推理しにくいのだけど、独特の面白さはあるなぁと改めて感じた一冊。
ちなみにこの話に出てくる警察は警視庁ではなく "東京都警" というのが個人的にはツボでした。
「九月の恋と出会うまで」
タイムスリップものの恋愛小説?と思って、あまり期待していなかったけど、予想外に面白かった。SF ミステリーとしても、ほのぼの恋愛ものとしても良かった。
タイムパラドックスを見事にクリアしている気がするのもいい!
未来から来た A さんが現在の B さんと関わり合った場合、現在の A さんがその未来の時点に到達したときに同じ言動をしないと不都合が生じるというのが、タイムスリップもので一番気持ち悪いところ。ある小説では、"何を言わなければいけないかわかっているので" というような描写があったのだけれど、何が起きるかわかっているからそのとおりに行動するというのは、どうにも不自然で気持ち悪い。自由意志で行動したらどうなるのだ?と思ってしまう。
でも、この物語では、未来から過去に干渉した A さんの意図からして、現在の A さんがその未来に到達しても必ず同じ言動をする - 全く同じ言葉を使わないにしても、同じ結果を招くようにするし、きっとそれが可能である、ということがわかるので、とてもすんなりと受け入れられる。
もちろん、最初の過去と改変された過去のパラレルワールド的な問題は残るし、よくよく考えれば、そもそも A さんが同じ言動をすることになったのも必然と言えるかどうか。。。あ、でもこれは、そうなるように仕向けるものもあったわけだ(以下、ネタバレにつき略)。
ま、とにかく、完全にタイムパラドックスをクリアしているわけではないにしても、クリアしている気にさせてくれるのがとてもいい。
というわけで、今のところ、松尾由美氏の作品の中で一番好きなのは「九月の恋と出会うまで」です。
今回は Kindle Unlimited でまとめ読みしましたが、ほかの作品も読んでみようと思いました。
ネコがニャーニャーいいながら謎解きをするという現実離れした話なんだけど、謎解きが面白いのと、実際にはネコが人間の言葉で喋ってるわけではないところがツボで、予想外にほのぼのと面白かったです。で、続く「ニャン氏の童心」、「ニャン氏の憂鬱」を読みました。
今回、久々に Kindle Unlimited に登録して、何か読みたいものないかなぁと探して見つけたのが、同じ松尾由美氏の「モーリスのいた夏」。
最初はジュブナイル?ファンタジー?と思ったけど、特殊な状況下のミステリー、でいいんじゃないかな。
死んだ人の魂(?)を食べて、その遺体を消してしまうという "人くい鬼モーリス" が存在することで、事件/事故がややこしいことになってしまう。なにせモーリスの存在は主人公ともう一人の少女しか知らない。ただの事故が事件として扱われてしまっているのか、それとも本当の殺人事件なのか。。。悩んでいる間にさらに事件が続いて、、、という話。
最終的に謎はすべて解決して、読み終わると、ちょっとほっこりします。
Kindle Unlimited には、この松尾由美氏の小説がいくつかあったので、一気に読んでみることにしました。
「ピピネラ」
これはストーリーに引き込まれましたが、最後まで読んでも夫の行動はまったく理解できないままで、ちょっと消化不良な感じ。でも展開は面白かったです。
「安楽椅子探偵アーチー」
タイトルからして面白い。普通は安楽椅子探偵といえば、安楽椅子に座ったままで推理する探偵ですが、これは安楽椅子が探偵なんです。^o^
ある意味タイトルどおりというか、内容は子ども向けのミステリーかな。面白いと言えば面白いけど、登場人物の行動に納得いかない部分が多々ある。ただそれでも、全体のふわっとした雰囲気が良くて、ついつい読んでしまったのも事実。
「バルーン・タウンの殺人」
妊婦ばかりが住むバルーンタウン。おかしな設定のようですが、読んでみると、何年か後にはほんとにそんなことになっていても不思議はない気がするほど、説得力のある設定です。
出産とか女性に関する問題提起を感じながらも、ストーリーはあくまで軽く、楽しめるミステリーです。
この人の作品はどれも設定が独特でミステリーとしては推理しにくいのだけど、独特の面白さはあるなぁと改めて感じた一冊。
ちなみにこの話に出てくる警察は警視庁ではなく "東京都警" というのが個人的にはツボでした。
「九月の恋と出会うまで」
タイムスリップものの恋愛小説?と思って、あまり期待していなかったけど、予想外に面白かった。SF ミステリーとしても、ほのぼの恋愛ものとしても良かった。
タイムパラドックスを見事にクリアしている気がするのもいい!
未来から来た A さんが現在の B さんと関わり合った場合、現在の A さんがその未来の時点に到達したときに同じ言動をしないと不都合が生じるというのが、タイムスリップもので一番気持ち悪いところ。ある小説では、"何を言わなければいけないかわかっているので" というような描写があったのだけれど、何が起きるかわかっているからそのとおりに行動するというのは、どうにも不自然で気持ち悪い。自由意志で行動したらどうなるのだ?と思ってしまう。
でも、この物語では、未来から過去に干渉した A さんの意図からして、現在の A さんがその未来に到達しても必ず同じ言動をする - 全く同じ言葉を使わないにしても、同じ結果を招くようにするし、きっとそれが可能である、ということがわかるので、とてもすんなりと受け入れられる。
もちろん、最初の過去と改変された過去のパラレルワールド的な問題は残るし、よくよく考えれば、そもそも A さんが同じ言動をすることになったのも必然と言えるかどうか。。。あ、でもこれは、そうなるように仕向けるものもあったわけだ(以下、ネタバレにつき略)。
ま、とにかく、完全にタイムパラドックスをクリアしているわけではないにしても、クリアしている気にさせてくれるのがとてもいい。
というわけで、今のところ、松尾由美氏の作品の中で一番好きなのは「九月の恋と出会うまで」です。
今回は Kindle Unlimited でまとめ読みしましたが、ほかの作品も読んでみようと思いました。
カレンダー
| 10 | 2025/11 | 12 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 |
カテゴリー
最新コメント
[06/02 Cloudcounty.org]
[05/29 Circajewelry.com]
[05/22 Togel idn]
[03/31 ハルリン]
[12/16 明風]
プロフィール
HN:
明風
性別:
非公開
自己紹介:
技術屋から翻訳屋に転身しようと、退職。
とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!
とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!
最新記事
(10/23)
(10/06)
(09/12)
(08/25)
(08/24)
ブログ内検索
P R
忍者AdMax
フリーエリア

