駆け出しの翻訳屋といいながら早数年。
学習したことをちょこちょこ書くつもりでしたが、最近は余暇の話が多いような。。。
そもそも、いつまで駆け出しなんだ?!
修了作品の続きを翻訳するにあたり、翻訳ツールを OmegaT から Trados 2011 に移行することにしました。
OmegaT は気に入っているのですが、Word の数式の扱いに問題があるためです。
<2013.10.28 追記>
「Word の数式の扱いに問題」という件、私の勘違いで、別のエラーかもしれません。
後で試したら、再現しなかった箇所がありました)。
というわけで、OmegaT から Trados 2011 へのお引っ越しについてまとめました。
1. 翻訳メモリのインポート
OmegaT には翻訳メモリが3種類ありますが、Trados 2011 にエクスポートするのはタグ情報なしの翻訳メモリにします。
つまり、(プロジェクト名)-level1.tmx というファイルです。
Trados 2011へのインポートは簡単でした。
あらかじめ、Trados 2011 で翻訳メモリを作成しておき、そのメモリを選択して、[ファイル]-[インポート] をクリックします。
次に、[インポート] ウィンドウで、[ファイルの追加] をクリックして、インポートする翻訳メモリを選択します。
あとは、ウィザードに従うだけです。
2. 用語集のインポート
用語集はちょっとだけ手間がかかります。
1) OmegaT の用語集の変換
OmegaT の用語集(タブ区切りの TXT ファイル)を開き、先頭に見出しの行
English<tab>Japanese
を追加します。
文字コードをShiftJISに変更して、別名で保存します。
2) MultiTerm Convert で上記の用語集を変換
まず、[スタート] メニューから [SDL MultiTerm 2011 Convert] を起動します。
次に、ウィザードに従って、次のように設定します。
・[新規変換セッション] を選択して [次へ] をクリック。
・[スプレッドシートまたはデータベース交換形式] を選択して、[次へ] をクリック。
・入力ファイルに、上記でShiftJISに変更した用語集のファイルを選択して設定。
その他の項目は自動で入ったものをそのままとする。[次へ] をクリック。
・区切り文字が [タブ] になっていて、[データプレビュー] が正しく表示されていることを確認して、[次へ]をクリック。
・[見出しフィールド] の [English] を選択して、[インデックス フィールド] の [English (United Staes)]を 選択。
同様に [Japanese] を選択して、[インデックス フィールド] の [Japanese] を選択。
[次へ] をクリック。
・エントリ構造はそのままにして [次へ] をクリック。
・以下、ウィザードに従って [次へ] をクリック。
3) MultiTerm用語ベースにインポート
まず、MultiTerm Desktop を起動し、用語ベースを作成します。
・[用語ベース] - [用語ベースの作成] を選択。
・[既存の用語ベース定義ファイルを読み込み] を選択し、2)の変換でできた.xdtファイルを選択。[次へ]をクリック。
・用語ベースの表示名を設定し、[次へ] をクリック。
・インデックスフィールドに [English] と [Japanese] が表示されていることを確認し、[次へ] をクリック。
・以下、ウィザードに従って [次へ] をクリック。
次に、作成した用語ベースに2)の用語集をインポートします。
・[カタログ] ビューを開く。
・[Import] をクリック。
・[Default import definition] を選択。
・[カタログ] - [実行] をクリック。
・[インポート ファイル] に2)の変換でできた.xmlファイルを指定して、[次へ] をクリック。
・[除外ファイル] に適当なファイル名を設定して、[次へ] をクリック。
・以下、ウィザードに従って [次へ] をクリック。
OmegaT は気に入っているのですが、Word の数式の扱いに問題があるためです。
<2013.10.28 追記>
「Word の数式の扱いに問題」という件、私の勘違いで、別のエラーかもしれません。
後で試したら、再現しなかった箇所がありました)。
というわけで、OmegaT から Trados 2011 へのお引っ越しについてまとめました。
1. 翻訳メモリのインポート
OmegaT には翻訳メモリが3種類ありますが、Trados 2011 にエクスポートするのはタグ情報なしの翻訳メモリにします。
つまり、(プロジェクト名)-level1.tmx というファイルです。
Trados 2011へのインポートは簡単でした。
あらかじめ、Trados 2011 で翻訳メモリを作成しておき、そのメモリを選択して、[ファイル]-[インポート] をクリックします。
2. 用語集のインポート
用語集はちょっとだけ手間がかかります。
1) OmegaT の用語集の変換
OmegaT の用語集(タブ区切りの TXT ファイル)を開き、先頭に見出しの行
English<tab>Japanese
を追加します。
文字コードをShiftJISに変更して、別名で保存します。
2) MultiTerm Convert で上記の用語集を変換
まず、[スタート] メニューから [SDL MultiTerm 2011 Convert] を起動します。
・[新規変換セッション] を選択して [次へ] をクリック。
・[スプレッドシートまたはデータベース交換形式] を選択して、[次へ] をクリック。
・入力ファイルに、上記でShiftJISに変更した用語集のファイルを選択して設定。
その他の項目は自動で入ったものをそのままとする。[次へ] をクリック。
・区切り文字が [タブ] になっていて、[データプレビュー] が正しく表示されていることを確認して、[次へ]をクリック。
・[見出しフィールド] の [English] を選択して、[インデックス フィールド] の [English (United Staes)]を 選択。
同様に [Japanese] を選択して、[インデックス フィールド] の [Japanese] を選択。
[次へ] をクリック。
・エントリ構造はそのままにして [次へ] をクリック。
・以下、ウィザードに従って [次へ] をクリック。
3) MultiTerm用語ベースにインポート
まず、MultiTerm Desktop を起動し、用語ベースを作成します。
・[用語ベース] - [用語ベースの作成] を選択。
・[既存の用語ベース定義ファイルを読み込み] を選択し、2)の変換でできた.xdtファイルを選択。[次へ]をクリック。
・用語ベースの表示名を設定し、[次へ] をクリック。
・インデックスフィールドに [English] と [Japanese] が表示されていることを確認し、[次へ] をクリック。
・以下、ウィザードに従って [次へ] をクリック。
次に、作成した用語ベースに2)の用語集をインポートします。
・[カタログ] ビューを開く。
・[Default import definition] を選択。
・[カタログ] - [実行] をクリック。
・[インポート ファイル] に2)の変換でできた.xmlファイルを指定して、[次へ] をクリック。
・[除外ファイル] に適当なファイル名を設定して、[次へ] をクリック。
・以下、ウィザードに従って [次へ] をクリック。
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今更ながら、電子辞書を PC から使えるようにするソフト、PASORAMA をインストールしました。
実は、ずいぶん前から SII の電子辞書 SR-S9002 を使っているのですが、当初、PASORAMA をインストールしようとしたら、確か 64 ビットに対応していないとか(あるいは、Windows 7 に対応していないとか)で、インストールできなかったのです。
ネットでも調べたのですが、そのときの結論は「対応したソフトウェアはない!」でした。
無理矢理インストールしてみる、という手もあったのですが、家で使うときは、PC 上で調べてもわからないとか、物足りないというときに参照するというサブ的な使い方だったので、まぁ、無理をしてインストールすることもないか、と思っていました。
でも、ふと、「PASORAMA 自体は後継機種にも入っているのだし、いい加減、64ビット対応版も出ているんじゃない?」と思い、調べてみたら、案の定、ありました。Windows 7、64 ビット版。
というわけで、この隙間時間に、インストールしたというわけです。
ちなみに、PASORAMA を使うときに便利なクレードルも持っていたのですが、こちらはイマイチですね。^^;
本体にカバーを付けていたのですが、カバーは粘着シートで固定する方式なので、クレードルに立てるたびに粘着シートをはがさないといけないという、、、なんか不便な仕様です。
しかも、クレードルを使わなくても、付属のUSB ケーブルでつなげば全く問題ないので、クレードルって縦置きにするだけのためのもののようです。
さてさて、今日から1.5か月ほどのまとまった仕事が開始です。
がんばります!
実は、ずいぶん前から SII の電子辞書 SR-S9002 を使っているのですが、当初、PASORAMA をインストールしようとしたら、確か 64 ビットに対応していないとか(あるいは、Windows 7 に対応していないとか)で、インストールできなかったのです。
ネットでも調べたのですが、そのときの結論は「対応したソフトウェアはない!」でした。
無理矢理インストールしてみる、という手もあったのですが、家で使うときは、PC 上で調べてもわからないとか、物足りないというときに参照するというサブ的な使い方だったので、まぁ、無理をしてインストールすることもないか、と思っていました。
でも、ふと、「PASORAMA 自体は後継機種にも入っているのだし、いい加減、64ビット対応版も出ているんじゃない?」と思い、調べてみたら、案の定、ありました。Windows 7、64 ビット版。
というわけで、この隙間時間に、インストールしたというわけです。
ちなみに、PASORAMA を使うときに便利なクレードルも持っていたのですが、こちらはイマイチですね。^^;
本体にカバーを付けていたのですが、カバーは粘着シートで固定する方式なので、クレードルに立てるたびに粘着シートをはがさないといけないという、、、なんか不便な仕様です。
しかも、クレードルを使わなくても、付属のUSB ケーブルでつなげば全く問題ないので、クレードルって縦置きにするだけのためのもののようです。
さてさて、今日から1.5か月ほどのまとまった仕事が開始です。
がんばります!
以前、Word の数式タグが OmegaT でうまく扱えない場合があると書いたのですが、Trados 2011 ではどうなるかを試してみました。
<2013.10.28 追記>
上記のタグの件、私の勘違いで、別のエラーかもしれません。
後で試したら、再現しなかった箇所がありました。
元の Word の文書は次のようなものです。
座標の中の x、y、z、-x、-y、-z をわざと数式にしています。
これを OmegaT で訳すと、次のようになります。
細かいタグに分かれていますよね。
このタグの間に余分に半角スペースを入れないと、訳文が正常な Word 文書にならなかったのです(Word で開けないファイルになる)。
今回、これを Trados 2011 で訳してみました。
まず、原文は下図のようになり、数式全体が1つのオブジェクトとして扱われています。
したがって、訳文も次のように入力できます。

訳文をプレビューしても、まったく問題ありませんでした。
というわけで、数式タグがおかしくなるというのは、OmegaT だけの問題のようです。
やはり、フリーソフトの限界でしょうか。
軽いのが気に入っていたのですが。。。
<2013.10.28 追記>
上記のタグの件、私の勘違いで、別のエラーかもしれません。
後で試したら、再現しなかった箇所がありました。
元の Word の文書は次のようなものです。
座標の中の x、y、z、-x、-y、-z をわざと数式にしています。
これを OmegaT で訳すと、次のようになります。
細かいタグに分かれていますよね。
このタグの間に余分に半角スペースを入れないと、訳文が正常な Word 文書にならなかったのです(Word で開けないファイルになる)。
今回、これを Trados 2011 で訳してみました。
まず、原文は下図のようになり、数式全体が1つのオブジェクトとして扱われています。
したがって、訳文も次のように入力できます。
訳文をプレビューしても、まったく問題ありませんでした。
というわけで、数式タグがおかしくなるというのは、OmegaT だけの問題のようです。
やはり、フリーソフトの限界でしょうか。
軽いのが気に入っていたのですが。。。
久々に SDLX を使う仕事が来ました。
表記スタイルのチェックのため、QA Check の正規表現を使おうとしたのですが、正規表現の [Load] はあるのに、[Save] がありません?!
過去に、別の会社向けの設定は保存していたので、保存できないはずはないのですが。。。
と、いろいろ調べていたら、何のことはない、設定を変更して閉じると、設定をファイルに保存するかどうかの確認メッセージが表示されて保存できるとのこと。
ところが、最初にお試しで正規表現を変更したときは保存できたのですが、実際に必要な設定をすべて終えて保存しようとしたら、確認メッセージが表示されずに、Exit してしまいました?!
何度かやり直してみましたが、[Check] は実行できるものの、終了すると、設定を保存せずに終わってしまいます。(;_;)
「同じ設定で別のファイルのチェックもしたかったのに!」 と思いつつ、仕方がないので、別のファイルで SDLX を立ち上げ直し、再び正規表現を設定したら、今度はちゃんと保存できました。
ちょっと不安定な機能?!
それともメモリ不足か何かでしょうか。
今回は、設定する正規表現を別ファイルにまとめて記載してから、コピペしていたので、被害(?!)は少なかったけれど、直接、ダイアログボックスに正規表現を記入していたら、泣いてしまうところでした。
ま、今後もこの手順にしておきましょう。
表記スタイルのチェックのため、QA Check の正規表現を使おうとしたのですが、正規表現の [Load] はあるのに、[Save] がありません?!
過去に、別の会社向けの設定は保存していたので、保存できないはずはないのですが。。。
と、いろいろ調べていたら、何のことはない、設定を変更して閉じると、設定をファイルに保存するかどうかの確認メッセージが表示されて保存できるとのこと。
ところが、最初にお試しで正規表現を変更したときは保存できたのですが、実際に必要な設定をすべて終えて保存しようとしたら、確認メッセージが表示されずに、Exit してしまいました?!
何度かやり直してみましたが、[Check] は実行できるものの、終了すると、設定を保存せずに終わってしまいます。(;_;)
「同じ設定で別のファイルのチェックもしたかったのに!」 と思いつつ、仕方がないので、別のファイルで SDLX を立ち上げ直し、再び正規表現を設定したら、今度はちゃんと保存できました。
ちょっと不安定な機能?!
それともメモリ不足か何かでしょうか。
今回は、設定する正規表現を別ファイルにまとめて記載してから、コピペしていたので、被害(?!)は少なかったけれど、直接、ダイアログボックスに正規表現を記入していたら、泣いてしまうところでした。
ま、今後もこの手順にしておきましょう。
以前、OmegaT で Word の数式タグがおかしくなると書いたのですが、また同じ問題にはまってしまいました。
<2013.10.28 追記>
本件、下記コメントのとおり、私の勘違いで、別のエラーかもしれません。
後で試したら、再現しなかった箇所がありました。
前回もちょっと書きましたが、原文と同じようにタグを付けても駄目なときがあるんですね。
「タグが合っていない」というようなメッセージがでて、訳文ファイルが開かなくなってしまうのです。
数式タグの前後に余分に半角スペースを入れないと、うまくいかない、、、
というか、今回は半角スペースを1つ余分に入れても駄目でした。;_;
もう訳がわからないので、問題の箇所の数式を削除して、訳文ファイルを生成してから、数式をコピペしました。
たぶん、日本語は全角を使うので、英文とは違う動きになるところがあるのでしょうか?
ちなみに、半角スペースを1つ余分にいれてうまくいったところは、訳文ファイルを見ると、追加したはずの半角スペースがありません。
数式の中で、半角スペースを消費しているようなんですね。
何なのでしょう。
OmegaT だけの問題なのかどうか、落ち着いたら、Trados でも試してみます。
ちなみに、仕事はクライアントの都合で、スタートが1か月遅くなることになりました。
というわけで、この隙に、修了作品の本文の残りを仕上げ、あとは、図のキャプションです。
何とか読み直しする時間も確保できそうです。
・・・って、この状況、喜んでていいのでしょうか。^^;
<2013.10.28 追記>
本件、下記コメントのとおり、私の勘違いで、別のエラーかもしれません。
後で試したら、再現しなかった箇所がありました。
前回もちょっと書きましたが、原文と同じようにタグを付けても駄目なときがあるんですね。
「タグが合っていない」というようなメッセージがでて、訳文ファイルが開かなくなってしまうのです。
数式タグの前後に余分に半角スペースを入れないと、うまくいかない、、、
というか、今回は半角スペースを1つ余分に入れても駄目でした。;_;
もう訳がわからないので、問題の箇所の数式を削除して、訳文ファイルを生成してから、数式をコピペしました。
たぶん、日本語は全角を使うので、英文とは違う動きになるところがあるのでしょうか?
ちなみに、半角スペースを1つ余分にいれてうまくいったところは、訳文ファイルを見ると、追加したはずの半角スペースがありません。
数式の中で、半角スペースを消費しているようなんですね。
何なのでしょう。
OmegaT だけの問題なのかどうか、落ち着いたら、Trados でも試してみます。
ちなみに、仕事はクライアントの都合で、スタートが1か月遅くなることになりました。
というわけで、この隙に、修了作品の本文の残りを仕上げ、あとは、図のキャプションです。
何とか読み直しする時間も確保できそうです。
・・・って、この状況、喜んでていいのでしょうか。^^;
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プロフィール
HN:
明風
性別:
非公開
自己紹介:
技術屋から翻訳屋に転身しようと、退職。
とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!
とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!
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