あるセルを選択しているとき、その選択範囲を行全体に拡張したいことがあります。これを行うショートカット キーは、Shift + Space キーです。
しかし、問題があります。
日本語入力モードで使用しているとき、Shift + Space キーは、ショートカット キーとして動作せず、半角スペースが入力されてしまいます。
そこで、代わりの方法を考えました。
1) 行全体ではなく、行の先頭までの拡張とする。
これは、行全体ではなく、行の先頭まで選択範囲が拡張できれば十分という場合の方法です。
この場合、Shift + Home キーで実行できます。
ただし、これも問題があって、[ウィンドウ枠の固定] を設定している場合は、固定したエリアには拡張されません。
したがって、この場合は、
ステップ 1: Shift + Home キーを押す
ステップ 2: Shift + ← キー を固定エリアのセル数だけ繰り返す
という手順が必要になります。
固定エリアが 1 列であれば、まぁ使える方法です。
2) マクロをクイック アクセス ツール バーに設定する。
第 2 の方法は、(その 1)に書いた「値の貼り付け」に似た方法です。
まず、選択範囲を行全体に拡張するマクロを作成します。
-------------------- コード例 --------------------
Sub SelectRowOfActiveCell()
Rows(ActiveCell.Row).Select
End Sub
---------------------------------------------------
次に、クイック アクセス ツール バーに、このマクロを追加します。
[コマンドの選択] で [マクロ] を選択すれば、作成したマクロを追加できます。
後は (その 1) と同様にして、ショートカット キーが使えます!
ただし、ちょっと問題があります。
Shift + Space キーで選択範囲を行全体に拡張した場合は、Shift + BackSpace キーで、選択範囲を解除し、アクティブ セルの選択に戻るのですが、上記マクロを使用した後、Shift + BackSpace キーを使用すると、アクティブ セルが行の先頭のセルになってしまうのです。
そこで、、マクロを次のように変更しました。
-------------------- コード例 --------------------
Sub SelectRowOfActiveCell()
addrs = ActiveCell.Address
Rows(ActiveCell.Row).Select
Range(addrs).Activate
End Sub
---------------------------------------------------
行全体を選択すると、行の先頭のセルがアクティブとなってしまうので、上記のようにコーディングして、行全体を選択した後、元のセルをアクティブに設定し直すと、Shift + BackSpace キーで元のセルの選択に戻れるようになりました。
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とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!