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駆け出しの翻訳屋といいながら早数年。 学習したことをちょこちょこ書くつもりでしたが、最近は余暇の話が多いような。。。 そもそも、いつまで駆け出しなんだ?!
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この本は書評か何かで見て、ちょっと読んでみようかなと思い図書館で借りて読んだのですが、結論から言うと、「買えばよかった!!」です。

なにせ予約してから借りるまで半年ほど待ったので、実際に手にしたときには何で読もうと思ったのかすっかり忘れていました。それで、作業の合間にちょっとだけ読もうとしたら、いきなりはまってしまって、ちょっとだけのつもりがめっちゃ没頭して読んでました。^o^

舞台は高齢者ばかりの読書会。開催場所にされている喫茶店のオーナーが転居することになり、その甥が喫茶店を引き継ぐところから話は始まります。甥は書けなくなった小説家なのですが、皆に専門家としてぜひ参加してほしいと言われ、読書会の最年少メンバーとなります。

読書会のメンバーの様子が甥の目を通して描かれているのですが、みんな個性豊かで生き生きとしており、読書会は感想だけにとどまらず、課題本の「だれも知らない小さな国」でコロボックルを「おみとりさん」じゃないのかといった見立て(解釈)をするなど、興味深いところがあります。

さらに甥は、アイデアの盗用を疑うような投書をされて、そんな覚えはないのだけれど、かといってアイデアがいつどこで湧いたものか判然とせず、そのまま小説を書けなくなっていたのですが、読書会に関わるなかで、胸にあるしこりのようなものがうずいたり、昔の記憶の断片を思い出したり、、、、このあたりがちょっとミステリーぽいところです。

読書の楽しさを伝える話かと思っていましたが、老いや死への向き合い方、生き方を教えてもらったような気がします。

次は電子書籍で買って読み直したいです!

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明風
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非公開
自己紹介:
技術屋から翻訳屋に転身しようと、退職。
とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!
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