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駆け出しの翻訳屋といいながら早数年。 学習したことをちょこちょこ書くつもりでしたが、最近は余暇の話が多いような。。。 そもそも、いつまで駆け出しなんだ?!
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先日、Trados 2014 のプロジェクト作成に関するウェビナーを聴講しました。
Trados は 2009 で大幅に仕様が変わりましたが、その新機能の最たるものがプロジェクト作成ということで、ウェビナーが開催されたようです。

仕事では作成済みのプロジェクトが送付されてくることが多いのですが、それでも何度か自分でプロジェクト作成はしています。
ただ、オプションのうち、いくつかわからないものがあり、この機会にオプションの説明を聞いておこうと思いました。

内容は豊富でしたが、とりあえず、自分が気になっていた 2 点のみメモしておきます。

・「プロジェクト用翻訳メモリ」とは

プロジェクトの作成ウィザードでは、デフォルトで [プロジェクト用TMなし] が設定されるのですが、ずっとこれが気になっていたのです(デフォルトのままでも、翻訳メモリの設定はできるので、たぶん問題ないのだろうと思いつつ...)。

「プロジェクト用翻訳メモリ」とは、プロジェクト内でマッチした翻訳メモリのみを抽出したもの(あいまい一致を含む)だそうです。つまり、Idiom のプロジェクトについてくる翻訳メモリと同じですね。
共同作業を行うときに、プロジェクト用翻訳メモリを抽出し、作業後にメインの翻訳メモリに戻せば、メインの翻訳メモリを汚さずに作業できるという考え方から来ているそうです。
Trados 2009 ではプロジェクト用翻訳メモリの作成がデフォルトになっていましたが、不評だったらしく、Trados 2011 以降はプロジェクト用TMなしで準備するのがデフォルトになったそうです。

これは実際 Idiom で経験していますから、わかりますね。
翻訳メモリは、訳語検索や定型表現の確認にも使いますから、原文との一致率が低いからといって削除してしまうと不便です。やはりデータベースは大きい方が役に立ちます。

・「完全一致」とは

一括処理の中に「完全一致」の処理があるのですが、コンテキストマッチとどう違うのか、という話です。
完全一致は、コンテキストマッチと同等の機能ですが、コンテキストマッチが翻訳メモリを参照するのに対し、完全一致は(過去に翻訳した)バイリンガルファイルを参照する点が異なります。
つまり、過去に翻訳したデータの改訂版を翻訳する場合は、一括処理で完全一致をロックしておけば、翻訳作業を限定できるという機能です。


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自己紹介:
技術屋から翻訳屋に転身しようと、退職。
とりあえず、安定して翻訳の仕事を貰えるようになりましたが、まだまだ駆け出しです。胸をはって「翻訳家です」と言えるまで、日夜修行中(?)の身です。
趣味は音楽鑑賞と城めぐり。月平均 1 回以上のライブと登城がエネルギー源です!
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